東京国際映画祭で超高精細デジタルシネマ、NTTが初の4K仕様(FujiSankei Business i. 2004/10/15)

http://www.business-i.co.jp/news/entertainment/art-20041014204813-LENUNIQXUX.nwc

 NTT(東京都千代田区)は、従来の4倍もの超高精細映像を再現できる技術を用いたデジタルシネマを23日から開催される「第17回東京国際映画祭」で上映する。米映画産業が集まるハリウッドの7大メジャースタジオが共同で策定したデジタルシネマ技術仕様「DCI」に初めて準拠する。NTTグループでは、NTT未来ねっと研究所(神奈川県横須賀市)がDCI準拠の映像技術を開発していた。
 今回上映するのは、200万画素クラスで映像を再現している通常のデジタルシネマの4倍に当たる八百万画素クラスの「4Kデジタルシネマ」と呼ばれるもの。DCI準拠の4Kデジタルシネマの上映は世界で初めてという。NTTは1997年の製作で俳優の役所広司さん、女優の黒木瞳さんらが出演した話題を呼んだ大人の恋愛映画「失楽園」をデジタル化して上演する。日本ビクター製の専用デジタル映写機を持ち込む。上演は大阪会場(大阪市北区のナビオTOHOプレックス)が25日、と東京会場(東京都港区のシネマ・メディアージュ)が28日。
 同日、東京都千代田区のアーバンネット大手町ビルの記者会見に同席した同映画祭の角川歴彦ゼネラル・プロデューサーは、「4Kでの映画上映は大きな意義を感じている。今回の上映は商用化の第一歩。これを先行してできるということは同映画祭の存在感を高めることにつながる」と期待を寄せた。

【参照】
[DCI/digital cinema initiatives,LLC]
[Destination Cinema]