キム・ギドク(金基徳)監督/カン・ジェギュ(姜帝圭)監督

http://www.kimki-duk.jp/
■映画『太極旗を翻して(TAEGUKGI)』(日本タイトル『ブラザーフッド』)が米国で興行収入100万ドルを突破した。全米公開されて興行収入が100万ドルを突破した韓国映画は金基徳(キム・ギドク)監督の『春夏秋冬そして春』に続いて『ブラザーフッド』(監督:カン・ジェギュ(姜帝圭=Jacky KANG))が2作目。  
more朝鮮日報』(2004/10/13)
■『春夏秋冬そして春』production note より

●海外との事前提携による画期的な制作/配給方式----------------------------------
ベネチア映画祭のコンペに出品されて大きな反響を呼んだ『魚と寝る女』と「受取人不明」をきっかけに、世界的な監督の仲間入りをしたキム・ギドク監督。『春夏秋冬そして春』は製作準備段階からドイツのアートハウス制作会社パンドラフィルムが共同製作者として、さらにヨーロッパ映画市場のハブ役割をしているバヴァリアフィルムが配給会社として参与し、話題を集めた。ドイツ側プロデューサーのカール・バウムガルトナーは、『アンダーグラウンド』などエミール・クストリッツァ監督作品、『ポーラX』『ルナ・パパ』『ベレジーナ』『ベアーズ・キス』などの製作で知られている。韓国で初めて実現したこのような事前提携は、海外映画界におけるその監督と作品に対する信頼度の高さのたまものと言える。また、力量のある監督を世界的なブランドにする可能性を追求する意味もある。
●一年にわたる制作期間…自然界の四季が人生の四季にオーヴァーラップする----------
春夏秋冬そして春』は純制作費が10億ウォン(約1億円)という低予算映画にもかかわらず、四季の風景をすべて織りこまなければならない。このためのキム・ギドク監督と製作会社のエルジェイフィルムは、前作「コースト・ガード」を撮影する前である2002年5月から「春」のシーンを撮り始め、「コースト・ガード」クランクアップ直後の2002年8月には「夏」のシーンを、同年11月には「秋」を、さらに翌年の1月、雪が降り湖面が凍てついた「冬」をフィルムに収めた。そして3月、最後の「春」の場面を撮り終え、一年にわたる長丁場をのりきったのである。
韓国映画としては全米で異例の大ヒットを記録--------------
春夏秋冬そして春』は全米ではソニーラシックスが配給。2004年4月2日より6館にて封切られた。全米公開に伴い、各紙に掲載された批評では軒並み絶賛を浴びた。主な新聞や雑誌などに掲載された74の批評のうち、実に95%にあたる70の批評で高い評価を与えられている。その中には、ニューヨーク・タイムズ、ヴァラエティ、シカゴ・トリビューン、ロサンゼルス・タイムズ、ヴィレッジ・ボイス、エンターテインメント・ウィークリーといった影響力の大きな媒体も含まれ、アジア映画としては異例の大ヒットを記録した。