NPO/Be Good Cafe 『ピースメディア塾』(終了)

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■ピースメディア塾 開講!時代を読み情報を伝えるためのメディアワークショップ■
持続可能な社会には、平和が必要。そのためには、一人ひとりが「独自の視点を持つことが必要」です。そこで、BeGood CafeではTV・新聞などで活躍するジャーナリスト・ 浅井久仁臣さんと、新規プロジェクト「ピースメディア塾」を開講しています。塾のグランドテーマはずばり「情報を読む」です。
ジャーナリズムや広告業界から講師を招き、それぞれの世界の「オモテとウラ」を紹介しながら、「情報の取捨選択」や「行間を読む」練習をし、最終的には私たち一人ひとりが「時代を読み、より正確な情報を伝えることが出来る」個人になっていくことを目指します。

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■趣旨
「情報化時代」と言われて、皆さんそれが何を意味するか分からぬまま、何となく分かった気になって時代の流れに身を任せていませんか。最近、メディア・リテラシーという言葉を耳にすることが多くなりましたが、皆さんの「何となく分かった気になっている」部分を解く鍵がその言葉に隠されているのです。メディア・リテラシーなどと言うと何か難しく聞こえますが、それではそもそも「ナニ者」なのでしょう?メディアと聞くと、すぐにTV・新聞などのマス・メディアを思い浮かべるでしょうが、その他に古くからある手紙や電話を使った個人的な伝達手段も立派なメディアでパーソナル・メディアと分類されます。そこへ、ここ10年で一気呵成に攻勢をかけてきたのが、インターネットを使ったネット・メディアです。その何れもが皆さんの生活に大きな影響を与えています。そして、その本質を理解し、そこから流されてくる情報を受け取り、活(利)用できる能力を、メディア・リテラシーと言うのです。逆に、イリテラシーとは、それらの情報を読み取れない状態を言います。
メディア・リテラシーの定義】
a.. 情報の位置付け(歴史、社会通念、環境、法律等)
a.. 活用方法・時期の判断
a.. 効果的な活用
こうして見ると分かるように、メディア・リテラシーはメディアに関わる仕事をする場合においてだけでなく、日常生活や一般的なビジネスにおいても「成否を握る鍵」と言える重要なプロセスであることがお分かりになると思います。逆に、これからはそういう能力が欠如していると、社会人として大きなハンディキャップを抱えることにもなりかねません。

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■目的
日本ではこれまで「あうんの呼吸」「腹を読む」「言い訳無用」など、自分の考えを明確に相手に伝えない、また相手に聞かないのを良しとする考え方が根底にありました。ただ国際交流をしていく中で、それでは言葉や文化が違う相手から理解されないことが明白になりました。今そういった経験、時代背景を受けて、世の中は、メディア・リテラシーを持つ人間を求めています。メディア・リテラシーを有する人とは、分かり易くいえば、冷静に情報を分析しながら自分に取り入れ、世の中の風潮に流されることなく自分の意見をきちんと相手に伝えることのできる、日本ではこれまで少数派であった人たちを指します。伝統的なメディアだけではなく、情報通信ネットという21世紀のメディアにおいても、自分の視点で新世界を創り、社会に参画していく「新人類」をこのメディア塾から輩出したいと、考えています。
※講座参加者(想定)
a.. ジャーナリスト志望 a.. 広告業界志望 a.. 教育者志望 a.. NPO又はNGOへの就職希望者
受講料 : 全10回:2万円
最少開催人数 : 10名(定員20名)
会場 : ラウンジ カオス(CHAOS)
東京都目黒区鷹番3-24-15 〒152-0004
東急東横線 学芸大学駅西口 徒歩6分
お問合せ : TEL 03-5773-0225 info@begoodcafe.com
<お申し込み方法>
お名前、住所、電話、所属、生年月日、ピースメディア塾に求めるもの、をFAX(03-5773-0226)またはメールinfo@begoodcafe.comまでお送りください。
  ファシリテータ−: 浅井久仁臣
プロデューサー: 神直子
ディレクター: 西田清志
主催: 特定非営利活動法人ビーグッドカフェ

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○講師/ファシリテータ−
★浅井久仁臣(Asai Kuniomi) フリーランスジャーナリスト
1947年愛知県生まれ。英国留学後、AP(米)通信記者。その後、フリーランス ジャーナリストとして、レバノン内戦、イラン・イラク戦争北アイルランド戦争、湾岸戦争、旧ユーゴ戦などの戦場を取材。TBS報道局の契約特派員を経て、現在、ジャーナリストとして、英会話スクールの経営者として、また阪神淡路大震災を機に災害支援ヴォランティア「ACTNOW」 の代表として活動している。著書は「レバノン内線従軍記」(三一書房)、「パレスチナは戦争館」(情報センター出版局)など。
★天野義明(Amano Yoshiaki) 広告会社プランナー
1947年生まれ。日本エコノミストセンターを経て、75年、第一広告社入社。以来、広告畑を歩む。86年、セゾングループとの合併に伴い「I&S」と社名変更。98年、オムニコムグループと資本提携。同年BBDOと業務提携の後、2000年「I&S/BBDO」と社名変更。04年、セールスプロモーション部門をニクスパトナーズとして分社化するに伴い同社へ出向。現在、NYX partners企画グループアソシエイトク リエイティブディレクター。愛知県出身。
★小嶋修一(Kojima Shuichi) TBS報道局社会部次長 医療・環境・福祉担当総合デスク科学記者
1960年埼玉県生まれ。大学卒業後、TBS入社。報道局社会部(科学班)、横浜支局報道支局長、ニュースの森(土日版)編集長等を経て2003年より、報道局社会部次長。「ニュースの森」、「ニュース23」、「報道特集」のほか、TBS系列のCS放送「健康ホットライン」で、医療・福祉・社会保障等の分野での解説を行っている。著書は「ドキュメント 医療不信」(エール出版)、「山がくれたガンに負けない勇気」(山と渓谷社)など。
★新藤健一(Shindo Kenichi) フォトジャーナリスト
1943年、東京浅草生まれ。元共同通信社編集委員。著書に「写真のワナ」 「見えない 戦争」(いずれも情報センター出版局)、「崩壊する映像神話」(ちくま文庫)など。 趣味はダイビングで水中撮影も行う。
★吉田理映子(Yoshida Rieko) 元広告代理店勤務。現在岩永事務所プランナー&さいたまNPOセンター広報専門スタッフ
大学卒業後、広告代理店に入社。サントリー、コーセー、コンタックなどの広告キャンペーン等を担当。1999年東海村臨界事故をきっかけに、さいたまNPOセンター広報専門スタッフとなり、様々なNPOのオリジナルな広報企画を創造している。また、岩永事務所(「イオカード」「JAL悟空」「一煎」などなどネーミングを中心とした広告制作事務所)のプランナーとしても活躍中。趣味はダイビングで水中撮影も行う。

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<情報詳細-2> ○日程及び講座内容
4月11日(日) 11:00〜13:00
メディア・リテラシーとは』 (講師:浅井久仁臣)
30余年間のジャーナリスト活動を通して見てきた、ジャーナリズムや広告が果たす役割と落とし穴を、さまざまな体験を紹介しながら解説し、情報を読む力の大切さを理解してもらいます。
4月25日(日)  11:00〜13:00
『広告が伝えたいもの』 (講師:天野義明)
広告界の変遷を、俯瞰しながら辿ることによって、広告が何を伝えてきたか、これからの広告がどこに向かうかを考え、メディアリテラシーの一助になればと思いお話をします。
5月9日(日) 11:00〜13:00
湾岸戦争を絵解きする(NIE)』 (講師:浅井久仁臣)
(NIE=Newspaper in Education、新聞を使って社会で起きていることを 読み解く教育)
湾岸戦争が、実は「作られた戦争」であったことが、新聞記事を精査していくとキチンと読み取れます。アメリカの目論見が次々に戦争をやるために世界に発信されていくのを見ながら湾岸戦争を考えます。
5月23日(日)  11:00〜13:00
『苦悩するテレビ報道』 (講師:小嶋修一)
TV報道50年の今、報道のあり方を巡っては、“報道被害をどう考えるか”一つをとっても試行錯誤が続いています。TV報道の迷いと苦悩を、実例を持って解説します。TV報道の醍醐味、ドキュメンタリー論も展開します。
6月13日(日) 11:00〜13:00
阪神大震災を新聞記事を通して「知る」(NIE)』 (講師:浅井久仁臣)
大震災が起きて、政府の対応の遅さが大問題になりました。また、ボランティア元年ともてはやされたボランティア活動が半年も経たずして急速に落ち込んでいきました。マスコミの対応の悪さも目立ちました。その辺りの原因を探っていきます。
6月27日(日) 11:00〜13:00
『写真のワナ』 (講師:新藤健一)
現代の戦争ではメディアも戦略の一つとして重要な位置を占めるようになりました。溢れる映像に対して「これが全てなのか?」、「そこに意図的な操作はないか?」という疑問を持ち、写真や映像を読み解くことは私たちの生活と思考のプロセスで大変重要なことです。「写真は真を写すに限らず」という持論を軸に撮影者の意図とは別に、異なるメッセージを持って一人歩きする写真の魅力と恐さを事例を持って解説します。
7月11日(日) 11:00〜13:00
『発信力は受信力−情報をどう発信するか』 (講師:吉田理映子)
企業や行政そしてNPOなどの作ったさまざまなコミュニケーションツールを通して「受信力」(=時代や人々の暮らしを受け入れ、理解していく力)の重要性を探ります。さらに、そこから創られていく「発信力」のツボをいくつかのワークを通して探り、感じ、気づいていく時間。「答え」はみんな自分の中にあるというところからこの講座は始まります。
7月25日(日) 11:00〜13:00
第一回NIEワークショップ『イラク戦争はなぜ起きたか』 (講師:浅井久仁臣)
湾岸戦争から継続的にニュースを追って見る必要があります。ニュースを精査していく内に、イラク戦争をしたがる米国とそれを避けようとするフセイン政権との実態が浮かび上がってきます。
8月29日(日) 11:00〜13:00
第二回NIEワークショップ『イラク戦争はなぜ起きたか』 (講師:浅井久仁臣)
1ヵ月間のお休みの間に「宿題」が出ます。グループ分けしますが、この間に自分たちで実際に新聞などのメディアから情報を集めてもらい、それをもとにイラク戦争を検証してもらいます。
9月12日(日) 11:00〜13:00
結果報告の発信(ワークショップ) (講師:浅井久仁臣)
ワークショップ『イラク戦争はなぜ起きたか』の結果をまとめて、何らかのメディアを使い発信します。そのためのワークショップです。

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<情報詳細-3> ○ピースメディア塾事務局より
これまでのBeGood Cafeは、イベント開催においても制作側と参加側に分かれていました。ピースなこと、環境のこと、社会の大切なことを共有してきましたが、これからはもっとみなさんと近い立ち場で様々なプロジェクトを楽しく創造していきたいと思っています。そのような流れの中から、より一層参加者一人ひとりが諸問題にコミットする、そんなきっかけを作りたいと思い、メディア塾を開講することになりました。これまでの月1回のイベントでは実現できない、ゆっくり、深く、考える時間を共に共有したいと思います。小さなつぶやきに耳を澄ますこと、想像力を働かせて痛みを分かち合うこと、そんな大切なこともそれぞれが感じる機会になると思っています。