NHK-GTV/『その時歴史が動いた 』焼け跡に笑顔が戻った日〜象のインディラと子供たちとの夢と友情の物語

天野祐吉

子供たちの呼びかけによって戦後の日本に象のインディラがやって来た1949年9月23日に焦点を当てる。当時の日本は物資不足で、大変な貧困にあえいでいた。そんな中、日本人が精神的に立ち直るきっかけとなる運動を東京の子供たちが起こした。要求は、上野動物園に象を呼びたいというもの。もともと上野に象はいたが、戦争中に殺されてしまった。戦後、民主教育の一環で行われていた"子供議会"は「ゾウをください」と決議。子供たちのいちずな思いはやがて国会やGHQ、インドの首相までをも巻き込み、ついに象が再び日本にやって来た。当事者の証言と資料を織り交ぜ、日本の戦後庶民史をたどる。