松浦寿輝『半島』をめぐるインタビュー(朝日新聞・夕刊)

柄谷行人の『近代文学の終り』に触れて、、、

「批評家は戦場に減ヘリで乗り付けて『敗色濃厚』と言っていればいいかも知れないけど、小説を書いている人間にとっては、『終わった』ねどという言説は兵糧攻めにあっているようなもの」
「乱暴に言うと、近代小説は19世紀に書かれ尽くしているとも言える。終わったところから出発しているのが現代小説。・・・・・下町においしいトンカツを食べさせる店があると評判になれば、客は列を作る。そんなふうに、自分の穴を掘ってゆくしかないですね」