NHK-GTV クローズアップ現代(NO.1935)電子書籍が読書を変える

スタジオ出演 : 佐野眞一(ノンフィクション作家)
『世界の中心で愛を叫ぶ』306万部、『バカの壁』350万部。歴史に残るベストセラーが相次いで生まれる一方で、出版界は未曾有の不況に見舞われている。売れ行きの悪い新刊は3ヶ月で店頭から消え、『収容所群島』や『出発は遂に訪れず』といった古典も次々と絶版となっている。こうした出版不況を打破する切り札として期待されているのが電子書籍。データ化された"本"は絶版がなくなり、流通コストもかからない。高精密な液晶が開発された今、携帯電話や専用の読書端末で"本"を読む層が着実に増え、本の読み方そのものも変わり始めている。グーテンベルク活版印刷技術を発明して以来、「知識」を伝える中心的な役割を果たしてきた"本"はどうなっていくのか。出版業界の模索の最前線と電子書籍のもたらす未来を探っていく。