NHK-ETV/視点論点『小林秀雄に学ぶ話し言葉の魅力』

茂木健一郎
TVblog

脳科学者・茂木健一郎による『小林秀雄に学ぶ話し言葉の魅力』。
本人のblogや著書でたびたびふれられている小林秀雄の講演の音声による記録についての話。書かれたものからは想像できないような別の強烈な魅力を持った話しっぷりに驚愕したというもの。
思えばテレビはそういうことに随分と貢献してきたのかも知れない。
戦前に生まれた人が終戦詔勅を聞いたり、翌年の人間宣言や全国巡幸をする天皇の動く姿を見たときには、同じような思いにいたったに違いない。
70年代、80年代、テレビで音楽番組が隆盛の時に、「テレビに出ないこと」で価値を維持しようとする人が結構な数いた。その中のひとり、山下達郎20日朝日新聞夕刊でインタビューに答えている。曰く、「音楽を言葉で語らなければならないテレビ番組は、両刃の剣ですからね」。
音楽を映像のカッティングで見せることそのものが「邪道」と切り捨てたテレビディレクターもいた。う〜〜ん、どちらもよくわかる。。。