NHK/BS1/BSドキュメンタリー『 引き裂かれた家族 残留元日本兵とベトナムの60年』

太平洋戦争終了後、仏領インドシナ、今のベトナムに留まってフランスからの独立戦争を戦った日本兵がいる。軍学校の教官として司令官を育てた者、部隊とともにベトナム各地を転戦した者、その数、およそ700名。多くの日本兵ベトナム女性と結婚して家庭を作り、永住を誓った。しかし、1954年、ホーチミン率いるベトナム民主共和国日本兵の送還を決定。後には妻子が残された。帰国した日本兵の多くは日本で新しい家庭を作り、ベトナム妻子の存在を隠した。今もベトナムには夫からの連絡を待ち続ける妻と父親の顔も知らずに混血児として差別の中を生きてきた子供たちがいる。引き裂かれた家族は苦悩と葛藤の中で歳月を生きてきた。番組では、国家と戦争に翻弄された日本兵ベトナム妻子たちを取材。証言を元に戦後60年を経てなお続く戦争の傷跡を見つめる。

※加茂徳治・・「ベトミン」  ディエンビエンフー戦勝利に元日本兵(「新ベトナム人」)の姿はなかった。1954年、舞鶴帰還。
ボー・グエン・ザップ元将軍⇒ 「赤いナポレオン」
【参照】⇒ 『ベトナム独立史の裏面に日本人の血涙』(東京財団)