日本経団連、奥田会長定例会見

http://www.keidanren.or.jp/japanese/speech/kaiken/2005/0221.html

【景気認識】
景気の現状は足踏み状態というところである。為替や原油価格、米国や中国の経済動向など様々なリスク要因はあるが、今の状態が続けば、今年の後半にかけて景気はよくなると思う。
ライブドアによるニッポン放送株式の買収について】
堀江社長は、ニッポン放送株を取得する目的をきちんと説明する必要がある。今後、様々な形で企業買収が仕掛けられるようになることが予想される。経営者は、日頃から自社の株価や株式出来高を強く意識し、それらの動きによっては直ちに対応できるようにしておくべきである。マネーゲームとして行われる企業買収への防衛策として米国企業が多く活用しているポイズンピルは、日本企業も導入してよいと思う。
【金融のコングロマリット化について】
金融業界におけるコングロマリット化は、将来起こりうるべき問題として検討しなければならない。ただ、統合したりコングロマリット化したからといって、直ちに国際競争力が高まるわけではない。最も大事なのは各々の経営努力だと思う。