朝日新聞 イラク大量破壊兵器(WMD) メディア、なぜ間違えた 「失敗の構図」を自己検証

西村陽一(アメリカ総局長) 外岡秀俊(ヨーロッパ総局長)
ワシントンポスト(8月12日掲載)
ウォルター・ピンカス記者
ボブ・ウッドワード編集局次長「(WMDはない、と書いた後に)もし、WMDが見つかったら、自分たちは愚かに見えただろう。そのようなことを書くのは、記者にとっては危険だった。・・・私自身が(メディアの)集団思考にかかった一人だったと思う」
レオナルド・ダウニー編集主幹「政府がしていることを探るのに力を入れるあまり、戦争の名目に疑問をぶつける人々に同じ程度の関心を払わなかった。そのような記事が十分に1面に掲載されなかったのは、わたしの誤りだった」
カレン・デヤング記者(元編集局次長)「政権が誰の手にあろうと、我々は必然的に政権の代弁者にならざるを得ない」
マイケル・ゲトラー(オンブズマン)「・・匿名でなら、政府の説明と矛盾する情報をもたらす人たちがいた。いい情報源と豊富な経験を持つ記者が、匿名の情報源であっても記事を書くなら、読者に1面で知らせる義務があった。問題は受け手である編集者に経験と警戒心が欠けていたことだ」
◇コロンビア・ジャーナリズム・レビュー
マイケル・マシング(元編集主幹)
◇ダニエル・オクレント(オンブズマン) 5月30日付コラム「イラク報道の問題点」