TBS/水曜プレミア『昭和〜時代からの遺言』

http://www.tbs.co.jp/suipre/040811/story.htm
司会)ビートたけし 阿川佐和子 ゲスト)石原慎太郎 ドラマ出演) 沢村一樹 永島敏行 津田寛治  船木誠勝
(制作: オフィス・トゥー・ワン)P:薦田義邦 松浦通陽 PD: 田之頭洋一 高橋尚樹  新井三郎  阿部裕 構成 )野尻靖之  末谷真澄  池田一之  堀江利幸

番組は戦後の『昭和』に起こった、様々な時代を象徴する「出来事」を取り上げ、それにまつわる人物にスポットを当てる。表現する手法は、「ドラマティック・ドキュメント」。事実を基にシナリオを練り上げ、役者を配置し、ストーリーとしての完成度を高めていく。さらに、そのVTR中に本人であったり、当時を知る証言者たちのインタビューが挟み込まれていく。そして、それをブリッジしていくのが、プレゼンテイターとゲストの役割となる。プレゼンテイターであるビートたけし氏は、『平成』という現代の "閉塞感""停滞感"とは対照的な、『昭和』という時代の持っていた"破天荒さ"や"熱"を、体験を含めて伝えていき、「再び、今の時代にエネルギーを取り戻そう」というメッセージを発信していく。
ビートルズを呼んだ男(昭和41年)〔永島達司役:沢村一樹〕・・・日本武道館で行われた初のコンサート。警備の警官8370人、補導された少年少女6520人。「武道の聖地、武道館で不良外人のコンサート許すまじ!」日本列島が4人の若者に翻弄される中、このビートルズ公演を仕掛け、成功に導いた伝説の”呼び屋”・永島達司。彼の描いた音楽ビジネスとは・・。
東京オリンピック招致(昭和39年)〔フレッド和田勇役:永島敏行〕・・・今年開催40周年を迎える、東京オリンピックは、我が国戦後経済成長の大きなステップだった。しかし、東京が開催地に決定された陰には、一人の日系移民アメリカ人の献身的な努力があった。フレッド和田勇。戦時中は強制収容所暮らしを余儀なくされ、戦後初めて開催された日米水泳選手権の際には日本チームをホームステイさせた彼は、祖国日本の開催権獲得のために文字通り世界を奔走することとなる。国立競技場で天皇陛下の開会宣言に涙する彼の姿は、多くの関係者を感動させた。平成の世をむかえ、天寿をまっとうした彼にとっての「祖国」とは何だったのか。選手権の際、彼の家に滞在した元JOC会長、古橋広之進氏のインタビューも交え、構成する。
○地方記者が暴いたリクルート事件(昭和63年)〔記者役:津田寛治〕・・・・ 昭和63年川崎市助役のリクルート未公開譲渡事件は、県警も立件を見送った、表に出るはずのない事件だった。それを独自の調査報道により記事にしたのは、朝日新聞横浜支局の若手記者たちだった。高校野球予選や、暇ネタ取材ばかりの活躍場所しかなかった彼らの粘り強い取材は、政財界を巻き込んだ昭和最後の大疑獄事件へと発展していく。
○昭和を生きた強き男 父・力道山(昭和30年代)〔力道山役:船木誠勝〕・・・ テレビの創世記の昭和30年代に、街頭テレビによって人々を熱狂さ視聴率80%を超えていた力道山。だが、プロレスラーとしてだけではなく、力道山が「ビジネスにおけるアイデアマン」だったことはあまり知られていない。プロレスのプロモーターをはじめ、総合スポーツジム、分譲マンション、更にレストラン、美容チェーンの経営。次男の百田光男氏を通して、父・力道山の知られざるもう一つの顔を掘り下げる。